PROJECT STORYプロジェクトストーリー

「物流システムのグローバル標準化」海外サプライチェーンを構築するエンジニアに迫る。

 

大手建設機械メーカーのコマツの、海外サプライチェーン構築/グローバル標準の物流システム稼働プロジェクトについて、当社のグローバル物流システムエンジニアに語っていただきました!

大手建設機械メーカーであるコマツ(株式会社小松製作所)の国内・海外拠点の補給部品倉庫システムの刷新プロジェクトに参画。アフターマーケットと言われる建設機械業界のサービスパーツの市場においては、タイムリーな部品の供給が求められる。
海外拠点の補給部品センター運用の効率化は、世界中のマーケットをステージとしているコマツにとって、戦略的な取り組みである。その刷新にあたっては、「国内外の拠点で共通して使える物流センター管理システム」の早期導入が求められていた。

PROFILE

グローバル展開を見据えたチーム体制が強み

お客さまに評価されたのは、当社の豊富な実績と導入事例及び先々のグローバル展開を見据えたチーム体制。現地のお客さまと業務要件・システム要件の検討を重ね、その国の文化・風習を汲み取ること、また導入後の保守まで一括してサポート出来ることが、お客さまの求めているものと合致した。

国内の新拠点をひな形に次々と海外拠点を刷新

第一段階は、2014年の「新関東補給センタ」への「ONEsLOGI」の導入である。ハンディターミナルやタブレットを併用したシステム構成によりヒューマンエラーの軽減と作業効率向上に大きく寄与した。この物流センターはフラッグシップ的な位置づけとなり、それ以降の国内および海外拠点のひな形となった。
その後、オーストラリア、南アフリカ、UAE、さらに、アメリカ国内の倉庫システムのリプレースを実施。今後はアジアなど新たな地域へシステムを導入するために、お客さまと二人三脚で対応していく。

「機器もサービスもグローバル・スタンダードを追求」

システムを構成するポイントとしては、グローバルで利用するスタンダードなシステムであるという点。 言語は当然として周辺機器の選定と拡張性においても工夫した。
また、グローバル・スタンダードを実現する上で、操作性においてもお客さまが推進されているオペレーションの標準化に寄与出来るよう、現場の動きや要望を的確にシステムデザインへ落とし込む事が求められる。
システム導入済みの拠点では、同じ要領で現場教育や運用の改善が出来るようになったことも成果としてあげられる。

プロジェクトメンバーでナレッジを共有

プロジェクトメンバーには各々の担当拠点はあるが、全員が全ての案件を対応出来るようにしている。
時差の関係もあり、色々な地域から問い合わせが飛び込んでくる。それらに迅速な対応をする為にも、全ての拠点をメンバーが交代でサポートしている。
一日の中で全メンバーが集まる時間帯は限られている為、引継ぎ事項やナレッジが分散しないよう、ツールを利用して、プロジェクトの中で起きたことを共有している。

石橋さん「未経験であっても、希望があれば海外案件に携われます。システムの基礎知識と技術、なにより現地のお客さまとのコミュニケーションを大切にすれば、仕事の成果は後からついてきます。 ただ、どの国に行くかはその時の状況次第です(笑)」

黒川さん「私自身、入社前は海外のお客さまと仕事するなんて想像もしていませんでしたが、いざやってみたら、自分の中の幅が広がりました。こういう機会は逃さず、ものにすべきだと思いました。プロジェクトに加わった当初はメールでの受け答えも機械翻訳に頼っていたのが、日々の業務に慣れてくる事によって自ずと英語力も高まっていきました。」

増田さん「就職活動をしていて、その中で、いつかは海外に行けたらいいな、という話はしていましたが、まさか入社してすぐに海外の案件をやっている部署に配属されるとは思っていなかったので最初はすごく不安で。システムのことはわからないし、英語に関してもあまり自信はないという状況でしたが、お客さまとの信頼関係は先輩方が築いてくれました。だから、安心して自分がやりたいようにのびのびやらせてもらっています。」