「支え合いと挑戦の先に:産休・育休から復帰後、さらに輝く女性マネージャーのキャリアストーリー」
「物流×IT」のエキスパート集団として、半世紀近い歴史を誇るロジスティードソリューションズ。
今回は、その最前線で活躍する 横田 直美さんにお話をうかがいました。
参画プロジェクトの詳細、子育てとキャリア両立のリアル、会社の文化や制度。
さまざまな課題を乗り越えながら、着実にキャリアを積み上げてきた彼女の言葉で、語っていただきます。
PROFILE
横田 直美|ロジスティクスシステム事業部 東日本システム部 第一グループ 部長
2003年入社
入社後はシステムエンジニアとして、ロジスティードグループ内ユーザーさま向けの物流システムの企画・構築、開発や保守運用など一連のシステム構築を担当。大手精密機器メーカー向けWMS(倉庫管理システム)開発プロジェクトに参画後、2008年からは上海の子会社でブリッジSEを経験。1年後に帰国すると一般ユーザーさま向け物流システムの開発を担当。上流工程をメインに担当しながら、プロジェクトリーダー・マネージャーへとキャリアアップし、チームメンバーの育成や管理などを行なっている。
先輩に支えられ、未経験のプログラミングに挑む
ーー 実は新卒入社した頃は、プログラミングの経験がほぼなかったとか。
入社当時は正直、タイピングできるレベルのスキルしかなかったんです。でも、経験も知識もない中で、入社後の研修も含めて先輩方に支えていただきました。プログラミング実務は真似をしながら、実装~稼働までひとつひとつ作り上げていきました。
ーー 実際に、どのようなプロジェクトを経験されたのでしょうか?
入社当初は、ロジスティードグループ内ユーザーさまに向けて、3PL(サードパーティ・ロジスティクス)事業関連の物流システムを開発から保守運用まで幅広く担当しました。
3年目には、大手精密機器メーカー向けWMS(倉庫管理システム)の開発プロジェクトに参画。10名規模のプロジェクトの中で、設計フェーズから導入まで一連のシステム構築に携わり、物流現場の業務知識からITシステムの細かい部分まで理解を深めていきました。
ロジスティードソリューションズが提供する「ONEsLOGI」。
その中でもWMS(倉庫管理システム)はONEsLOGIの中心を担っており、業界をリードする当社の主力ソリューションです。
デジタル・ロジスティクス・ソリューション群
文化・空気感は違えど、相手を知ることは良い仕事への一歩
ーー ロジスティードソリューションズの人事制度でもある、海外業務研修制度にも参加されたのですね。
はい。アメリカ・中国・マレーシアの子会社に研修に行くことができる制度です。私の場合はブリッジSEとして、2008年から1年ほど中国で経験を積みました。
※海外業務研修制度:入社後2~3年の経験を積んだ若手社員を対象に、海外現地法人での業務研修を通した育成人事制度。毎年数名の社員が現地駐在し、帰国後は海外案件や業務取りまとめに携わることが多い。
はじめは、海外研修に行くことに勇気を出せずにいたんです。興味はあれど、当時は会社として始まって間もない取り組みだったので。それでも、当時の上司が私の背中を押してくれて…。私も意を決して、新しい環境に飛び込んでみました。
ーー 海外研修を通じて学んだこと、今でも活かしていることはありますか?
現地のメンバーや取引先のベンダーさんとのやり取りを通じ、日本とは違った文化・空気感を感じることができました。難しいと思うことも、正直ありましたよ。
一方で、それぞれのバックグラウンドや感じ方の違いは、国民性に依存するものではなく、一人ひとり違うものだと認識しました。相手を知り、どうしていくべきかを考えることは、良い仕事をするための基本である。このスタンスを、学ぶきっかけになりました。
ロジスティードソリューションズの教育研修制度の中でも「海外業務研修制度」は必見。
入社3年目以降に立候補を募り、一定の語学力と意志を持った社員はアメリカ・中国・マレーシアの希望する現地法人へ1年間駐在することが可能となる。
教育研修制度
子育てと両立しながら、マネージャーへとキャリアを着実に積み重ねる
ーー 帰国後~産休・育休を取得するまでの仕事を教えてください。
帰国後は、ロジスティードグループではない一般ユーザーさまに向けて、物流システムの開発プロジェクトを担当しました。これまでと異なったのは、より上流工程を任される機会が多くなったこと。実装も設計もオールラウンドに関わっていました。
ーー 一度目の産休・育休を取得された時、不安はありましたか?
復帰後はとても嬉しいことに、主任(アシスタントマネージャー)への昇格も重なって…。会社の顔としてお客さまと向き合いながら設計するとともに、チームマネジメントという新しい仕事を任されることになりました。
一方で、もちろん不安もあったんです。当時はまだ、産休・育休の実績は社内で多くなく、私自身も時短勤務を利用していたので、稼働時間は少なめ。それでも仕事の幅は広がり、自分のタスクをこなしながら、必要があればメンバーに割り振る。仕事と家庭を両立する。はじめは慣れることに精一杯でしたし、チームや会社にどう貢献できるかを自問自答していましたね。
ーー 仕事と家庭・子育てを両立できた理由は、何が一番大きかったですか?
家族や仕事仲間など、私のことを支えてくれた人がたくさんいて、私自身もみんなを理解しようという気持ちでいれたこと。思いやりです。「こうしてほしい」とか、一方的ではだめですよね。
ロジスティードソリューションズには、優しく人柄も良い、素敵なメンバーがたくさんいます。未経験の私を育ててくれた先輩方、海外研修への背中を押してくれた上司、復帰後の私を支えてくれたチームメンバーのみんな…。彼らの支えがあったから、私も仕事を続けられたと思います。
ーー メンバーとのコミュニケーションにおいて、大切にしていることはありますか?
「信頼関係をいかに築けるか」です。チームみんなで、どうしたら良い仕事ができるか。仕事が円滑に進むのか。これは常に考えていたことです。
エンジニアにはもちろん知識も必要で、ロジカルな思考がなければ会話も仕事も成り立たない。でも、メンバーもお客さまも私と同じ「人」であり、人が仕事をつくっていることに変わりはありません。システムをつくってリリースする仕事も、軸にあるのは人同士の理解と会話なんですよね。
結論からシンプルに、わかりやすく。でも冷たい会話ではなく、所々に思いやりのあるコミュニケーションを大切にしています。海外研修で語ったことと、似ていますね。
相手を想った仕事ができれば、キャリアのきっかけは誰にでも平等
ーー その後、3回の産休・育休を取得されたと思いますが、どのようなキャリアを歩まれましたか?主任になってからは、実際苦労したことも多かったのですが、実績を認めていただいて、課長(プロジェクトマネージャー)へと昇格しました。
評価いただいたことは、純粋に嬉しかったですね。自分の取り組みは間違っていなかったと、胸を張って言えます。課長というと、予算・業績管理などの一部経営に関わる業務も増えてくるので、仕事の幅はさらに広がっています。現在は部長として取り組む毎日です。
ーー 改めて、ロジスティードソリューションズで働く魅力は何でしょうか。
相手を想った仕事をしていれば、誰にでも平等にキャリアが開ける。性別だとか、働く時間が短いとかは関係ありません。本格的なシステム構築をリードしている女性メンバーは、たくさんいます。みんな同様に活躍しています!
働く仲間が、もっと活躍できる仕組みをつくる
ーー 横田さんが現時点で描く、理想のキャリアを教えてください。
部長となって日が間もないながらに、チームを引っ張っていける人材になりたいと思っています。具体的には、より上の視点で物事を捉えて考え、会社全体の施策を落としていくことでしょうか。
何より、これまで私は、多くの人に支えていただきました。人がいて会社が成り立つからこそ、人を大事にする取り組みにアクションを起こしていきたいです。みんながのびのび働ける、活気のある職場がめざすところですね。
ーー 最後に、未来の仲間となる読者の皆さまにひとことお願いします!
会社とのマッチング、自分の興味ある仕事、天職…。会社を選ぶ軸は、以前と比べて多様化しました。でも、ひとつだけ言えることがあります。それは、どんな仕事の選び方をしても、自分の居場所は自分でつくる、ということです。





