配車(運行計画)と連動して売上管理を行うことで、台当りの売上高、稼働率、実車率、積載率の把握などを可能とした、効率的な輸配送システムを構築いたしました。
* 取材時期 2000年2月
* 2023年4月1日付で、日立物流ソフトウェアはロジスティードソリューションズへ商号変更しました。
導入の経緯
背景
- 荷主の共同配送が増え、配車人員のプロ化が進む中で、荷主共通配車システムの必要性が高まっていました。
- 既存荷主からの物量の激減と、荷主からの輸送費削減要請がありました。
お客さまの抱えていた問題点
一般輸送に加え、個口輸送を行うため、効率の良い配車を行う必要がありました。
また、売上高や稼動率、実車率等の把握も十分ではありませんでした。
物流改善の目的
配車一元化による車両効率化
- 1台当りの運行回数を増やして実車率、稼働率を上げて利益を確保
- 台当りの売上高把握
- 傭車の検索システム化
- 稼働率の把握と効率化
- 実車率、積載率の把握
システムの概要
【システム概要図】
物流改善を進めるにあたり、お客さまと現状分析を行い、システムに求められる要件を整理しました。
現状分析からの課題
- 売上情報が遅い
- 日次の売上がつかめない
- 空車が多くある
- 入力フォームが統一されていない
- スポット対応が難しい
課題を解決する為のシステムでの対応
- 運行計画(配車)と売上管理システムを連動させ、売上/利益の見える化を実現する。
- 各営業所の配車情報を検索できるようにする。
配車システム 受注入力画面
運行システム 運転日報入力
導入効果
運送業のお客さまでは、輸配送システム構築により、以下の改善効果を上げました。
- 一般輸送から個口輸送まで配車の効率化が実現し、保管業務を含めたサービスで
お客さまの多様化したニーズに対応可能になりました。
- 請求運賃と支払運賃を計算できることから、業者別粗利益が把握できるようになり、
適正利益を確保する施策が策定できるようになりました。
- 支払運賃が正確に計算できるようになり、輸送費の削減につながりました。
- ネットワーク構築による事務効率化により、事務作業の負担が軽減しました。
月次管理資料の作成工数が大幅に減り、月次情報の早期化が実現しました。
- 全営業所の配車状況が一元的に見られるようになったことで、実車率、積載率が向上し、
輸送費削減につながりました。
導入ソリューション
配車管理システム
- 配車管理システム
- 地図やチャートを使って最適な配車を組み込んでいく配車システムです。
運賃計算/支払請求システム
- 運賃計算/支払請求システム
- トラック輸送における運賃計算/料金計算や請求/支払運賃を管理するシステムです。